法人概要

目的

多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的として、社会福祉事業を行う。（法人定款より）

理事長あいさつ

理事長あいさつに代えて講演「作業所創設のころ」から　　　社会福祉法人つるたの里　理事長　徳武すゞ子

私には1種1級という大変重度の障害を持つ娘がおりまして、作業所作りは娘の障害を知った日からのテーマでございました。簡単ではございませんでした。30年、いや、もっとかかりました。
喫茶店をやったり、いろんな事業をするかたわら、ボランティアで県の教育研究所の電話相談を長く勤めたりしました。

そんなことを知っている近所のＫさんがおります。やはり重度の障害を持つ娘さんがいます。車椅子に乗せて、おりおり訪ねて来られるのです。お互いに同じ痛みを持つ親同士、言葉はいりません、私の顔を見るなりボロボロと泣くばかり。
「ごめんなさいね」
と言って帰っていくお母さんの後姿を見送りながら、ある時、決心をいたしました。

今、やらなければ時間がない。そんな思いで市の福祉課に駆け込みました。平成になる何年か前です。
そこで相談に乗ってくださった職員が、私の前で受話器を取り、当時、やはり小さな作業所をやっていた方に相談をつなげてくださいました。
その方がお世話してくださった内職が現在も続いている仕事で、ゴムのバリ取りです。ガードバルブボディーという自動車のブレーキにつける部品です。単純な作業で、衣服も汚れないで誰にもできる作業でございますが、工賃が1個８０銭でした。｢銭｣などという今はないお金です。２０銭上げて1円にしていただくのに何年もかかりました。

夢中でこの内職作業に取り組みました。トラックがないので車のボックスをはずしてそこに製品を詰めてもらってきます。私が運転をしていると主人が助手席でバリ取りをしていました。夜は私がこたつでバリ取りをします。主人が晩酌をしながら手伝います。そのうちに疲れてきてどちらともなく不機嫌になりふくれっつらになります。
昼間は古い借家を利用して、Ｋさんの娘さん一人を迎えてバリ取りです。あっというまに仲間が増え、ボランティアの人たちも多くなりました。せまい作業所はわきあいあいで、笑いがあふれていました。

そのうちにボランティアの紹介で軽トラックを買いました。私が運転です。主人が荷物の積み下ろしや力仕事を請け負います。二人三脚です。
製品は、親会社の都合で朝の5時に取りに行かなければなりません。一般の業者も取りに来る5時は、冬など吐く息も凍るかと思うほど寒いのです。帰ってからの食事作りもいやになります。たまにはコンビニのおにぎりでも･･･と思うのですが、1個８０銭の工賃を考えたらと、ＯＫが出ません。

古い綿入ればんてんを着て運転をしているそんな姿を見ていた近所の自治会長さんが
「火曜と土曜は僕がやってあげよう｣
と申し出てくださり、代わっていただけるようになりました。
そんなきっかけで次々と男性のボランティアの申し出がありまして、私はトラックを降りることができました。

「名もなく貧しい、でも楽しい作業所ビバンタ」

その合言葉でワイワイやっておりました。
そんなとき身障センターで娘の担当という縁があって最初からかかわってくださった県職員ＯＢのＨ先生が、
「なんとかしようじゃあない会」という会を作ってくださいまして、それが今に続いている後援会の始まりです。昭和最後の年です。

言葉に尽くせぬほどの大勢の人にお世話になって続いている施設です。

＊平成18年度合同作業教室（宇都宮市立中学校教育研究会特別支援教育部会主催）の開講式（平成18年7月25日・宇都宮市総合福祉センター）における講演の一部。

法人情報

事業所一覧

沿革

社会福祉法人つるたの里の沿革及び概要2019.7.1現在

現況報告書等ダウンロード

<令和5（2023）年度>

社会福祉法人つるたの里定款2023改訂版

<令和4（2022）年度>

財務諸表等

＜平成31（2019）年度＞

社会福祉法人つるたの里定款

財務諸表等